アロマアンドライフ シリーズ では
体や心の不調時などに
そっと寄り添ってくれる植物さんのエキスであるアロマ精油を
紹介していきます。
今回は ローズ、ローズオットー(ダマスクローズの精油)
こんな方におすすめ
- 女性としての魅力を思い出したい時
- ホルモンバランスを整えたい時
- 失恋などで心がせつない時
このようなお悩みを抱えている方にローズをおすすめします。
気分が落ち込んでいる時、前向きになりたい時などにもとても有効です。
ローズってどのような精油なのか
その効果や、歴史、心と体にもたらしてくれるものとは?
早速 見ていきましょう。
【ローズ】
ベーシック精油8本に、加えていただきたいおすすめの精油14に属します。
【ベーシック精油8本に+したいおすすめの精油14】
オレンジ、カルダモン、クラリセージ、サイプレス、シダーウッド、ジュニパー、タイム、ティーツリー、パチュリ、パルマローザ、フランキンセンス、マジョラム、レモン、ローズ
【バランスをとるベーシック精油BEST8】
ダマスクローズを水蒸気蒸留法で抽出した精油を、ローズオットーと呼びます。「オットー」とはトルコ語で「水」の意味。クレオパトラが非常に愛した精油の女王。深くて甘い優雅な香りが、女性の心とからだを健やかに保ちます。
どんな香り?
華やかで甘く濃厚なフローラルの香り
心へのアプローチ
情緒など精神面への働きに優れています。悲嘆、嫉妬、妬みなどマイナスの状態をほぐし、前向きで心を明るく高揚させます。
体へのアプローチ
ホルモンバランスを整え、生理痛や更年期のつらい症状を緩和。血液循環を活発にします。心臓や胃、肝臓も強化。
肌へのアプローチ
すべての肌質のきめを整え、ハリを与えて美肌へと導きますが、とくに老化してきた肌や乾燥肌、敏感肌にも効果的です。炎症も鎮めます。
キーワード
愛 美 受容
ローズ とは
学名 | Rosa damascena、Rosa centifolia |
科名 | バラ科 |
原産地 | ペルシャ、ブルガリア、トルコなど |
抽出部分 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
ノート | ミドルノート |
相性の良い精油 | サンダルウッド、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー |
部位 | 胸 |
季節 | 夏 |
時間 | 昼 |
年齢 | 壮年期(40歳から65歳頃) |
チャクラ | 第4 |
原料:トゲのある落葉低木で、美しい花を咲かせる。「ローズは冷のハーブである」と古代からいわれ、疲れ目や日焼けに使われた。
第4チャクラ
テーマ 「真の愛」
胸部(心臓・肺など)に位置します。
人間にとって最も大切な「真の愛」についての学びがテーマで、全てのチャクラの中で最も強力なエネルギーを持つと考えます。
さまざまな体験によって湧き上る感情をありのまま感じて味わうことで、感情とは自分の内面の価値観を映し出す鏡であることを理解します。
愛のある人間関係を育むには、まずは自分自身を愛すること、そしてそれは他者への愛へとつながることを学びます。
第4チャクラを整えるアロマ
ローズ、ベルガモット、パイン、パルマローザ、メリッサなど
ローズに共鳴するチャクラ 第4チャクラ
第7チャクラ | クラウンチャクラ 頭頂部 |
第6チャクラ | 第3の目のチャクラ 眉間の上 |
第5チャクラ | 喉のチャクラ 首の付け根の中央部 |
第4チャクラ | 心臓のチャクラ 胸部の真ん中 |
第3チャクラ | 太陽神経叢のチャクラ みぞおち |
第2チャクラ | 仙骨のチャクラ 性器とおへその間 |
第1チャクラ | 基底のチャクラ 肛門と生殖器の間 |
ローズの歴史
ローズ、いわゆるバラは何世紀にもわたり多くの女性に好まれた花。ローズは、その素晴らしい香りと花の美しさから花の女王とされ、クレオパトラがアントニウスを誘惑するためにこの花を用いたなど、さまざまな逸話を持っています。
中世以来、バラは聖母マリアの象徴となり宗教がとしても描かれてきました。また、バラの意匠は王家の紋章や盾を飾り男性をも魅了してきました。
ウエディングで、フラワーシャワーとしてローズの花びらを撒かれたりと、現在でもさまざまな場面で愛されています。
ローズ 使用例 レシピ紹介
ローズを、どのように使ったらいいのか、
その精油の特徴を活かした使用例、レシピを紹介していきます♪
せつない(芳香浴)
ローズ…1滴
お湯を入れたマグカップに精油を落とします。立ち上る香りに顔を近づけて、鼻や口から香りを吸入しましょう。苦しみがしだいにやわらいでいきます。
失恋して心がせつないときは、前向きな気持ちにさせる、優雅な香りを嗅ぎましょう。
うつ(芳香浴)
ローズ…2滴
アロマライトに精油を落として、スイッチオン。部屋に香りを拡散させます。急に涙が出たり、イライラするなど、更年期に起こりがちな症状も緩和します。
気持ちを高揚させ、元気づけて前向きな気持ちにする香りに包まれましょう。
肌老化(スキンケア)
ローズ…1滴 グリセリン…5ml オレンジフラワーウォーター…95ml
グリセリンに精油とオレンジフラワーウォーターを加えてよく混ぜます。これを洗顔後、顔全体にたっぷりと塗りましょう。気持ちを高揚させる効果もあります。
乾燥しがちな肌をしっとりと保ち、新しい細胞の成長を促すローションを使いましょう。
精油からのメッセージ
さぁ、私のもとへ来てください。
あなたをやさしく抱きしめたいのです。
愛についての迷いや不安、
それらすべてを私が消し去ってあげましょう。
あなたという人がこの世に存在するのは、
幾世代にもわたる運命の糸が紡がれて起こった奇跡。
あなたは、あなたのままで愛される存在、
必要とされる存在なのです。
愛にまつわる苦しみや悲しみをもう手放しましょう。
そしてもう一度あなたの人生に愛をもたらしましょう。
そうして、孤独な日々はセピア色の過去となり、
あなたにはバラ色の人生が待っていると
気づくはずです。
あなたの中にすでにある 「愛」 を感じて。
おまけ
高校生の美術授業で、鉛筆の精密デッサンに私はバラを選びました。それまで、トゲもあるし高貴な感じであまり好きではなかったのですが、バラをようく観察していると、花びらの脈や、咲いてこちらを見ている可憐さや健気さ、生きている喜びに満ち溢れているエネルギーに気づき、大好きになってしまいました。
30代の頃、失恋をした時に無性にお花が見たくて、電車に乗ってひとりでバラ園に行きました。あらゆる色と形のバラたちが私を待っていてくれて、励ましてくれたように思えて少し元気をもらいましたよ。
バラは特に美しい形状をしているけれど、これは植物すべてに言えることで、その生命力からエネルギーをプレゼントされたのだなぁと思い、感謝の気持ちが今もなお続いています。
あのときの薔薇さん ありがとう。
植物さんたち ありがとう。
まとめ
花の女王と呼ばれるローズ、そして「愛」の花、バラ。
ローズは魂の傷を癒し、この世の豊かさを感じさせてくれる香りです。どんな状況にあっても、私たちをこのうえなく甘美で幸福な気持ちにさせてくれます。
そして自分自身が美しく輝くサポートをしてくれるのです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
あなたの人生がより一層光り輝きますように
『さぁまいりましょう♪』 ちさと作
参考文献:『アロマテラピー辞典』色映みほ、『香りの力で潜在意識を浄化する』齊藤帆乃花、『はじめてのアロマテラピー』佐々木薫