アロマ アンド ライフ シリーズでは
体や心の不調時などに
そっと寄り添ってくれる植物さんのエキスであるアロマ精油を
紹介していきます。
今回は イランイラン
こんな方におすすめ
- 思いがけない出来事で、パニックに陥っている方
- PMS(※)や更年期の悩みがある方
- 愛せない、愛を受け入れられないなどの感情をお持ちの方
※PMSとは、月経前のイライラや情緒不安定、胸の張り、むくみ、体重増加など、精神的あるいは身体的症状のことで「月経前症候群」のことです。
このようなお悩みを抱えている方には
イランイランをおすすめします。
イランイランってどのような精油なのか
その効果や、歴史、心と体にもたらしてくれるものとは?
早速 見ていきましょう。
【イランイラン】
バランスをとるベーシック精油BEST8 にも属します。
【バランスをとるベーシック精油BEST8】
名前の由来は「花の中の花」という意味を持つマレー語。その濃厚で甘い香りは、昔から官能的な気分にさせる香りとして有名です。肉体、感覚、感情をもう一度つなげて、生き生きとしたエネルギーを呼び覚まします。過去に感じた、あるいは現在感じているネガティブな感情を解放し、孤独感や落ち込みを、喜びや楽しみに置き換えてくれます。
どんな香り?
フローラルに、甘くエキゾチックな芳香が融合したオリエンタルな香り
心へのアプローチ
不安や怒り、怒り、パニック時の感情を鎮め、ときほぐします。落ち着きを回復促し、幸せな気持ちにさせてくれます。
体へのアプローチ
女性ホルモンの調整作用、催淫作用(さいいん作用※)、鎮痛作用、子宮強壮作用、PMS、更年期のトラブルにも有効です。過呼吸症状の改善、血圧を下げる働きもあります。殺菌消毒作用などもあります。
※妊娠中は避けること。過度の使用により頭痛や吐き気が起こる場合もある。
※催淫作用(さいいん作用)…性欲を高め、気分を高揚させる作用のこと
肌へのアプローチ
皮脂バランス調整作用があるので、脂性肌にも乾燥肌にも有効。頭皮の刺激・強壮作用もありヘアケアにも使われます。
※敏感肌への刺激作用あり。
キーワード
官能性、喜び、高揚、解放
イランイラン とは
学名:Cananga odorata
科名:バンレイシ科
原産地:東南アジア、マダガスカルなど
抽出部分:花
抽出方法:水蒸気蒸留法
ノート:ミドル〜ベースノート
原料:20mほどに生長する熱帯樹木。古くから催淫作用があるとされ、インドネシアでは、今でも新婚夫婦の寝室にこの花をまく習慣がある。
相性のよい精油:ベルガモット
チャクラ:第2、第3チャクラ
第2チャクラのテーマは「パートナーシップ」。丹田に位置するチャクラです。
“自他尊重”を理解していきます。
第2チャクラに共鳴する精油は催淫作用のあるものが多いです。
第2チャクラを整えるアロマ
ジャスミン、ローズ、サンダルウッド、イランイラン、クラリセージ、シナモン
第3チャクラのテーマは「自尊心」。みぞおちに位置するチャクラです。
内在する才能や個性を表現することがテーマ。
第3チャクラに共鳴する精油は、第3チャクラに対応する黄色や太陽を思わせる精油が多いです。
第3チャクラを整えるアロマ
ジュニパー、グレープフルーツ、イモーテル、レモン、レモングラス、イランイラン
部位:膵臓、子宮
季節:夏
時間:夜
人生:壮年期(40歳から65歳頃)
イランイランの歴史
マレー語で「花の中の花」を意味するイランイランは、インドネシアや南洋地方で昔から愛されてきた花です。催淫作用(さいいん作用※)があるので、インドネシアでは古くから新婚カップルのベッドにこのイランイランの花びらを敷き詰めるという風習があります。また、太平洋の島々に住む女性は、この精油をココナッツオイルにまぜてボディケアやヘアケアに用いてきたといわれています。フランスでは、香水の傑作を生み出す香りのひとつとして使われてきました。
※ 催淫作用……性欲を高め、気分を高揚させる作用のこと
イランイラン 使用例 レシピ紹介
イランイランを、どのように使ったらいいのか、
その精油の特徴を活かした使用例、レシピを紹介していきます♪
パニック(芳香浴)
イランイラン1滴
ハンカチかテイッシュペーパーに精油を落とし、立ち上る香りに鼻を近づけて、ゆっくりと深呼吸をします。
思いがけないことだ起こり、パニックになったときは、気持ちを落ち着かせる香りを嗅ぎましょう。そしてゆっくりと深呼吸を繰り返して、平常心を取り戻しましょう。
ストレス(吸入)
イランイラン2滴
洗面器に熱湯を入れ、1〜2分冷ましてから精油を落とします。お湯に顔を近づけて、ゆっくりと深呼吸しましょう。これを数回繰り返します。
心身の疲れを癒し、たまったストレスを解消する吸入をしましょう。脂っぽさを感じるお肌のお手入れにもなります。
愛を深める(芳香浴)
イランイラン3滴 ベルガモット2滴
アロマライトに精油を落として、スイッチを入れます。香りのないキャンドルに精油を落として火をともしてもよいですね。
ふたりだけの甘い時間を盛り上げる、催淫作用のある香りを部屋に拡散させましょう。精油の量のバランスは、おふたりの好みに合わせて。
精油からのメッセージ イランイラン
ワタシと一緒に感覚の扉を開いてみませんか?
知性や理性、義務感で凝り固まった緊張を、少しずつときほぐしていくのです。
その扉の向こうにあるのは、甘くてとろけるような、
至福に満ちた楽園。
あなたの中に眠っていた喜びやエクスタシーの感覚が、
目を覚まそうとしています。
内側から、エネルギーが上に向かっていく高揚感を味わっていきましょう。
心の奥にあったはずの怒りや不満がいつのまにか溶けてなくなり、
幸福感ややさしさに変わっていくのを感じてください。
身体の芯からリラックスできたなら、
ゆるぎない自信はすでにあなたのものになっていることに気づくはずです。
おまけ
最初にイランイランと出会ったとき、なんて華やかで女性らしい香りなのでしょう!と感じ、大好きな香りでどうしても欲しくなったのを覚えていますo(^▽^)o 最近再び手元に置いています。苦手だったゼラニウムとブレンドしてハートチャクラ に塗布したり、ティッシュにつけて香って深呼吸を繰り返してから、眠ります。幸せな気持ちで眠りにつくことができ、翌朝もなんだかご機嫌♪ 潜在意識的にもよい効果をもたらしてくれているようです。
まとめ
エキゾチックで強い芳香を放つイランイランは、この殺伐とした現代には欠かせない香りなのではないでしょうか。その香りを香った瞬間から、私たちを楽園へといざなってくれます。
オレンジに近い黄色の花から抽出された甘く濃い香りは、感情にツヤを与えてくれるだけでなく、私たち人間の本能的な官能を呼び起こし、
内なる女性性と男性性の融合を促し、バランスをとってくれます。
イランイランの香りによって心が開いたら、孤独感や喪失感からも解放されます。苦行ではなく、人生の楽園をこの世で生きることができるのです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
あなたの人生がより一層光り輝きますように
ギュスターヴ・モロー「セイレーンたち」模写 ちさと作