映画「アレクサンドリア」(2011スペイン)を観た
ご訪問いただき ありがとうございます。
星読みさんなら、是非とも観ていただきたい作品を紹介させてください。
「アレクサンドリア」という映画です。2011年のスペイン映画なのですね。こんなに素晴らしい女性天文学者が実在したことを、初めて知りました。
映画「アレクサンドリア」 概要
西暦4世紀、キリスト教定着し異教の排斥が行なわれ始めた時代の、
女性天文学者ヒュパティアの学問に殉じた半生をアレクサンドリアを舞台に描く。
天動説(※1)に疑問を感じ、何らかの地動説(※2)を肯定できる理由を模索し続けた彼女は、
弟子のオレステスや奴隷のダオスに愛慕を受けるが、それを拒み研究に没頭してゆく。
その一方でキリスト教徒は、自らの宗教の絶対性を民衆に訴え、古来の神々を愚弄する。
ヒュパティアの父テオンらはこれに憤り、剣を抜いて応戦するも退けられ、
クリスチャンである皇帝は異教徒の一方的な罪を宣告する。
アレクサンドリアの大図書館は異教の魔窟として破壊され、
異教徒には改宗か出国しか道は残されなかった。その中で改宗を拒み、
青年たちに学問を教え続けるヒュパティアは、都の人々から魔女とみなされる。
※1天動説…地球中心説。宇宙の中心は地球であるという学説のこと。
※2地動説…太陽中心説。宇宙の中心は太陽であり、地球はほかの惑星とともに太陽の周りを自転しながら公転しているという学説のこと。
ウィキペディアより
「コンスタンティン」で初めて知った美しい女優、レイチェル・ワイズ主演であり、実在した女性天文学者ヒュパティアと、その時代背景を描いた歴史作品である。大変興味深く観賞した。ぜひ星読み占い師や宇宙に興味のある方や歴史好きさんには観ていただきたい。
悲惨な最後を遂げるヒュパティア。。今の世も生きにくい社会ではあるけれど、なんて平和な世の中だろうと思った。この時代に比べれば。
虐殺されるヒュパティア
映画「アレクサンドリア」 当時の社会
380年にキリスト教徒のテオドシウス1世は、異端アリウス派と異教に対してローマ帝国全域での迫害の方針を定めた。
391年、テオドシウス1世はアレクサンドリアの司教テオフィロスの求めに答えて、アエギュプトゥスの非キリスト教の宗教施設・神殿を破壊する許可を与えた。暴徒は、サラピス寺院やアレクサンドリア図書館や他の異教の記念碑・神殿を破壊した。その後、393年には暴力、特に略奪とユダヤ人のシナゴーグの破壊を法律で抑えようとの試みがなされた。
だが、412年、アレクサンドリアの総司教であったアンティオキアのヨハネス1世(英語版)が後ろ盾となっていた強硬派のキュリロスによる異教徒迫害および破壊活動が起きた。
そして414年、キリスト教徒の集団により、アレクサンドリアからの違法で強制的なユダヤ人の追放がなされ、緊張がその頂点に達した。
簡単に言うと
宗教団体の争いに、どちらもつかない と言った女性天文学者が
魔女と言われて悲惨な最後を遂げる…という実話。
映画「アレクサンドリア」 感想
この時代の宗教は、本当に恐ろしいと思う。
人の思想は自由だけど、他人にも強要しようとするのはエゴ。
人間とは愚かな歴史をたどってきたのだなぁと、またまた痛感させられた。
そして、天文学の歴史についても垣間見る事が出来る。
星読みさんなら、観ておいてけして損はない作品だと思う。
<アリストテレス、プトレマイオス、”回転円”、”楕円軌道”>とか、ローマ帝国時代の多少の知識があればさらに興味深く鑑賞できる。スケール感の大きい作品。
”宗教って何だろう。”という事も深く考えさせられた。
★ヒュパティアの名言★
考えるあなたの権利を保有してください。なぜなら、まったく考えないことよりは誤ったことも考えてさえすれば良いのです。
本当に美しい女性天文学者だったのですね。。。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。