アロマ アンド ライフ シリーズでは
体や心の不調時などに
そっと寄り添ってくれる植物さんのエキスであるアロマ精油を
紹介していきます。
今回は フランキンセンス
こんな方におすすめ
- 忙しくて平常心を保つのが難しい方
- 不安を抱えている方
- 呼吸器系の不調に悩む方
このようなお悩みを抱えている方には
フランキンセンスをおすすめします。
瞑想には欠かせない、レモンに似たにおいを含む甘い木の香りを持つフランキンセンス。平静な感情を取り戻すのに有効といわれています。
そんなフランキンセンスってどのような精油なのか
その効果や、歴史、心と体にもたらしてくれるものとは?
早速 見ていきましょう。
【フランキンセンス】
ベーシック精油8本に加えていただきたいおすすめの精油14に属します。
【ベーシック精油8本に+したいおすすめの精油14】
オレンジ、カルダモン、クラリセージ、サイプレス、シダーウッド、ジュニパー、タイム、ティーツリー、パチュリ、パルマローザ、フランキンセンス、マジョラム、レモン、ローズ
【バランスをとるベーシック精油BEST8】
イエス・キリストの誕生に、ミルラと共に捧げられたとして有名な精油。古代から珍重され、宗教的な儀式や瞑想にも利用されてきました。また、「若返りの精油」と呼ばれるほど肌に活力を与え、エジプト人はパックに使っていたそうです。
どんな香り?
ウッディでスパイシーなバルサム調に、ほのかにレモンに似た香り
心へのアプローチ
深い香りへと導く香りなので、不安や雑念を浄化し、なぐさめ、平穏な心を取り戻させてくれます。オーラの浄化するもあるといわれています。鎮静作用により産後の不安やうつ気味な気持ちを改善します。
体へのアプローチ
呼吸器系の不調(特に気管支炎、喘息)の改善し、深い呼吸を促します。ほかに、尿路系への抗炎症作用、至急の強壮作用、消化促進など。
肌へのアプローチ
老化した肌に活性を与えるほか、シワをのばす効果も期待できます。収れん作用もあり、皮脂のバランスを整えます。皮膚再生作用、強壮作用など。
キーワード
洞察、霊性、手放し、慈悲
フランキンセンスとは
学名 | Beswellia zarter |
科名 | カンラン科 |
原産地 | 中近東、北アフリカ |
抽出部分 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
ノート | ベースノート |
相性の良い精油 | サンダルウッド、ラベンダー |
部位 | 右脳 |
季節 | 夏 |
時間 | 昼 |
年齢 | 青年期 |
チャクラ | 第7 |
原料:羽状の葉をつけ白い小さな花を咲かせる低木。樹脂は、もっとも古い時代から、薫香を得るために使われた。
フランキンセンスに共鳴するチャクラ 第7チャクラ
第7チャクラ | クラウンチャクラ 頭頂部 |
第6チャクラ | 第3の目のチャクラ 眉間の上 |
第5チャクラ | 喉のチャクラ 首の付け根の中央部 |
第4チャクラ | 心臓のチャクラ 胸部の真ん中 |
第3チャクラ | 太陽神経叢のチャクラ みぞおち |
第2チャクラ | 仙骨のチャクラ 性器とおへその間 |
第1チャクラ | 基底のチャクラ 肛門と生殖器の間 |
第7チャクラのテーマは「あるがままの自分」。頭頂に位置します。
私たち一人一人は宇宙の一部であるという真理に目覚め、全てと繋がっているという深い安心感の中に生きることがテーマ。
自分が関わる人、そしてその人たちと体験することは、すべてお互いが成長するため。だからこそ、自分の小さな選択や行動すべてが、周りに、そして全体に何かしらの影響を与えていることに気づきます。
自己と他者を比べることは無意味であることを理解し、自分を高めることにだけ集中し、いつも安らいだ自分でいることの大切さを学びます。
第7チャクラを整えるアロマ
ジャスミン、ローズウッド、サンダルウッド、フランキンセンス、ミルラ、ラベンダー、ローズなど
フランキンセンスの歴史
名前は「本当の薫香」という意味を持つ、古いフランス語。「オリバナム」または「乳香」という別名もあります。オリバナムはアラビア語の「乳」という単語が語源で、この木の樹脂が乳白色であったことから名づけられました。
複雑で奥深い香りのフランキンセンスは、エジプトやバビロニア、ギリシャ、ローマといった古代文明において、太陽神に捧げられ、儀式を中心に使われた香りです。新約聖書にも、イエス・キリスト生誕の際、東方の三賢人が捧げた「乳香」として記されています。宗教儀式で薫香として焚かれたりと、フランキンセンスは聖書にたびたび登場する香りなのです。
フランキンセンス 使用例 レシピ紹介
フランキンセンスを、どのように使ったらいいのか、
その精油の特徴を活かした使用例、レシピを紹介していきます♪
不安(ハンドバス)
フランキンセンス2滴
洗面器に40〜42℃のお湯を入れ、精油を落とします。両手を浸して、10分ほど軽く手をもみほぐしたり、深呼吸をしましょう。ドキドキとした心臓の鼓動も落ち着いてきます。気持ちを落ち着かせる効果のあるハンドバスをして落ち着きを取り戻しましょう。
せき(芳香浴)
フランキンセンス2滴 ラベンダー2滴
アロマライトに2種類の精油を落として、スイッチを入れ、部屋に香りを拡散させます。または、お湯を入れたマグカップに精油を入れて、口からゆっくりと息を吸い込んでもよいでしょう。粘膜に作用して咳を鎮める、甘い木の香りを嗅ぎましょう。
シワ たるみ(マッサージ)
フランキンセンス2滴 サンダルウッド4滴 イブニングプリズムローズオイル5mlスイートアーモンドオイル25ml
2種類の精油をよく混ぜます。これを中指と薬指に取り、顔のマッサージをしましょう。シワやたるみが気になる肌に、活性を与える効果のあるオイルを使って、マッサージをしましょう。
精油からのメッセージ
新たな一歩を、本当は踏み出したいのに、
さまざまな感情の波が寄せては返し、
心が乱れてしまって身動きが取れなくなってしまったら、
ワタシと一緒に目を閉じて、
深い呼吸に意識を向けましょう。
あなたの心に静けさが戻ってきたら、
自分自身に問いかけてみてほしいのです。
あなたを苦しめてきたものは
一体何だったのか と。
それがわかったら、もう苦しむ必要なんてありません。
美しい涙とともに、
過去のつらかったことのすべてを
洗い流してしまいましょう。
今、あなたの心は真っ白なキャンバスのように、
純粋な光で輝いています。
あなたの新たな出発が
愛と幸せにあふれるよう、
いつも祈っています。
おまけ
私も、瞑想の時やひとりヨガをする時にゆっくりと吸い込んでから行ったりします。フランキンセンスが象徴する星座は牡羊座なのだそうですよ。牡羊座の象徴的な精油は、ローズマリーが一番にあげられますが、フランキンセンスもそのひとつ。ストレスに良いブレンド、マンダリンなどの柑橘系とブレンドしてヘッドマッサージをしてみようと思います。牡羊座の特徴は頭部にあり、またフランキンセンスは、頭部のチャクラ(第7)と関連しているといわれていますから。
まとめ
太陽が世界のすべてを照らすように、フランキンセンスの香りは、自分自身の心を隅々まで照らし出します。
そして、自我と超自我(無意識レベルでの自我の導き手)が調和して働くことを促します。
その調和により、私たちは個々の心の静けさを取り戻すことができるのです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
あなたの人生がより一層光り輝きますように
『夜明けのとき』 ちさと作
参考文献:『アロマテラピー辞典』色映みほ、『香りの力で潜在意識を浄化する』齊藤帆乃花、『はじめてのアロマテラピー』佐々木薫